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「エシカル消費」とは?毎日の選択が社会を変える第一歩(SDGsな旬ワード⑪)
2025/10/03

はじめに
「フェアトレード」という言葉とともに、近年注目されているのが「エシカル消費」という考え方です。コンビニやスーパー、オンラインショッピングなど、私たちが日常で行う“買い物”が、実は社会や環境に大きな影響を与えているとしたら——?
今回は、消費行動を通じてよりよい社会をつくる「エシカル消費」について解説します。
エシカル消費とは
「エシカル(Ethical)」とは「倫理的な」「道徳的な」という意味。エシカル消費とは、環境への配慮や人権尊重、地域社会への貢献などを意識して行う消費行動のことを指します。
たとえば以下のような選択がエシカル消費にあたります。
- フェアトレード認証のコーヒーやチョコレートを選ぶ
- プラスチック包装の少ない商品を選ぶ
- 地元の農産物を買って地域経済を応援する
- 障がい者就労支援施設で作られた商品を購入する
「安いから」「便利だから」だけでなく、その背景にあるストーリーや影響に目を向けることで、より持続可能な社会に貢献することができます。
なぜ今、エシカル消費なのか
気候変動や貧困、不平等、労働搾取といったグローバルな課題が表面化する中で、「誰が、どこで、どのように作ったか」に関心を持つ消費者が増えています。また、企業にとっても、消費者の価値観に応える形でエシカルな商品やサービスを展開することが、ブランドの信頼性向上やファン獲得につながる時代になっています。
さらに、Z世代・ミレニアル世代を中心に「価格」よりも「価値」を重視する傾向が広がっており、エシカル消費はライフスタイルの一部として定着しつつあります。
最新の動向
国や自治体、企業もエシカル消費の普及に本腰を入れ始めています。日本では消費者庁が「エシカル消費普及キャンペーン(*)」を実施し、学校や地域と連携した教育活動やイベントが増加。企業も「エシカル素材使用」「サステナブル認証取得」など、具体的な取り組みを広報するケースが増えています。
また、サブスクリプション型サービスやシェアリングエコノミー、アップサイクル商品なども、エシカルな選択肢として消費者の関心を集めています。
私たちにできること
難しく考えすぎる必要はありません。たとえば、コンビニでフェアトレードのチョコを選ぶ、環境ラベルのある商品を買う、地元のマルシェに足を運ぶ——そうした「ちょっと意識する」選択が、エシカル消費のはじまりです。
また、SNSで自分の気づきを共有したり、企業に「応援しています」とメッセージを送ったりすることも、社会を動かす力になります。
おわりに
エシカル消費は、誰もが今日から始められる“社会を変えるアクション”です。大きなことをしなくても、日々の選択を少し変えるだけで、気候・人権・地域社会にポジティブな影響を与えることができます。
次回も、注目すべきキーワードを解説を交えてお届けします。ぜひお楽しみに!
学生や社会人の皆さんにとって、今後のキャリアや日々の仕事を考えるヒントになれば幸いです。
《参考URL》
* エシカル消費普及キャンペーン(消費者庁):https://www.ethical.caa.go.jp/
《参照記事》
サステナビリティ認証シリーズ一覧はこちら
SDGs業界研究シリーズ一覧はこちら
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《筆者プロフィール》
SDGs/ご当地グルメ/旅行が好きです。その好きなことで仕事をしながら、各地域を盛り上げる中小企業やフリーランスの方々を後押しする活動をしています。