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ヒートアイランドから市民を守る都市環境シミュレーション(サステナブルな技術のはなし)

神山雄樹

2023/09/05

全国的に猛暑日の日数が過去最多を記録している今年の夏、皆さんはどのように過ごしましたか。

東京などの都市部に住まれている方は、少しの期間でも暑さから逃れようと、帰省や避暑地への旅行をした方も多いのではないでしょうか。

かくいう私も、今年の夏は何度か地方を訪れました。

旅行を終えて東京の我が家の近くで車や電車から降りる瞬間、毎回憂鬱に感じることがあります。それは、地面から湧き上がってくるようなもわっとした熱です。これによって、都市の気温が周辺地域より高くなることをヒートアイランド現象といいます。

ヒートアイランド現象の対策として、緑地化や風通しの良い建物配置の検討が自治体、企業で進められていますが、その効果を試算する上で都市環境シミュレーション技術が年々進歩しています。

その一例として、国立研究開発法人海洋研究開発機構の地球情報基盤センターは、街の中の空気や水蒸気の流れを再現する暑熱環境シミュレーション技術を確立し、自治体等に情報を提供しています。

ヒートアイランド対策前後の熱環境を比較したり、その対策の効果をより発揮させるにはどうしたらよいかを検討したりすることができるそうです。

住みやすい都市づくりを行うため、環境シミュレーション技術はこれから更に大きな役割を担うことになりそうです。

(出典)

暑熱環境シミュレーション((国研)海洋研究開発機構 地球情報基盤センター)

https://www.jamstec.go.jp/j/pr/topics/quest-20180621-2/2/

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神山雄樹

テクノロジーに触れることが好きなので、そこから新しいものを生み出してSDGsに貢献することを目指しています。