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バングラデシュの夜空を取り戻す:大気汚染対策の重要性(サステナブルな技術のはなし)

神山雄樹

2024/03/17

私はいま、海を越えてバングラデシュに出張に来ています。ここは近年人口増加と経済成長が著しい国です。

一方で主要都市では、人口増加に対して社会インフラの整備が追いついておらず、様々な都市問題が起こっています。例えば、信号が十分に整備されていないため、昼夜問わず至る場所で渋滞が発生しています。また、古くからの建築資材工場から二酸化炭素やすすが大量に排出されています。このような工事や交通渋滞によって引き起こされる大気汚染は、その都市に住む人々に重大な健康被害を及ぼしています。

大気汚染の実情として実際に現地に来て感じたのは、晴れた夜でも全く星が見えないということです。この土地の子どもは生まれてから星を見ることなく大人になり年を取っていくのかと思うと悲しい気持ちになります。

大気汚染を改善するためには、政府や自治体主導で企業に対する大気汚染物質排出の規制、環境負荷の少ない交通インフラの計画、省エネルギー電化製品導入の補助などを進めることが求められます。そのような政策の策定には、どのような地域でどのような大気汚染物質が排出されているのか調査する必要があります。

いつかはこの都市に住む人々が夜空を眺められるように、大気汚染の改善に少しでも貢献できれば良いなと思いながら仕事に取り組んでいます。

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神山雄樹

テクノロジーに触れることが好きなので、そこから新しいものを生み出してSDGsに貢献することを目指しています。