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COPって何?地球の未来を決める会議(SDGsな旬ワード①)

加藤 直樹

加藤直樹

2024/11/29

はじめに

SDGsやサステナビリティについて知りたい、学びたいと思っても、メディアで見かけるSDGs関連の情報は、毎回似たような話題ばかり。いろいろ調べてみると、サステナビリティが関係する分野は多岐にわたりすぎていて、どこから手を付けてよいか迷ってしまうこともあるかと思います。

そこで、今回からは「SDGsに関する旬のキーワード」というテーマで、特に注目すべきSDGsに関するワードをご紹介していきます。今回第一回目は「COP」を取り上げます。

COPとは

「COP(コップ)」という言葉をニュースや記事で目にすることが増えましたが、実際には何を意味しているのでしょうか?
COPは「Conference of the Parties(締約国会議)」の略で、多くの国際条約における最高意思決定機関を指します。特に環境問題に関連して使われることが多く、地球の未来を左右する重要な会議です。日本も開催地として選ばれることもあり、ニュースでも話題になることが少なくありません。

COPは、条約に加盟している国々が一堂に会し、共通の目標や行動方針を話し合い、最終的な決定を行う場です。
環境問題に関しては、以下の3つの主要な条約が代表的です。

砂漠化対処条約(UNCCD):土地の劣化や砂漠化の問題に取り組むための条約です。COP-CCDでは、乾燥地域の持続可能な開発や土地の回復について議論されます。

気候変動枠組条約(UNFCCC):気候変動に関する国際的な枠組みを提供する条約で、年次で開催されるCOP-FCCCが最もよく知られています。各国はここで温室効果ガス削減目標を設定し、地球温暖化の進行を食い止めるための合意を形成します。

生物多様性条約(CBD):生態系や生物種の保護、持続可能な利用を目的とした条約です。COP-CBDでは、生物多様性の保全戦略や遺伝資源の取り扱いについて話し合われます。

最新のCOP

2024年10~11月には、2つの重要なCOPが開催されました。

- COP16(生物多様性条約):コロンビアのカリで開催され、生物多様性の保全と持続可能な利用に向けた新たな目標が議論されました。特に、2030年までに自然生態系の30%を保護するという「30 by 30」の目標が注目されています。

- COP29(気候変動枠組条約):アゼルバイジャンの首都バクーで開催され、気候変動対策に向けた各国のコミットメントが改めて確認されました。特に、化石燃料の削減や再生可能エネルギーの導入拡大が主要な議題となりました。

COPが私たちに与える影響

COPでの決定は、私たちの日常生活にも直接影響を与えます。例えば、気候変動に関する取り決めは、エネルギー政策や産業構造に影響を及ぼし、私たちの消費行動やライフスタイルにも変化をもたらします。また、生物多様性の保全に関する決定は、持続可能な食料生産や自然資源の利用に関わるルールを形作ります。

おわりに

COPは、地球規模の環境問題を解決するための重要な場です。各国が協力し合い、未来に向けて持続可能な社会を築くための合意が形成される場として、今後も注目が集まります。私たち一人ひとりがCOPでの議論に関心を持ち、日々の生活でできる行動を意識することが、持続可能な未来を創る第一歩となるでしょう。

次号以降も、注目すべき旬のキーワードを解説を交えてお届けしますので、ぜひご期待ください。
学生や社会人の皆さんにとって、今後のキャリアや日々の仕事を考えるヒントになれば幸いです。

※画像引用元:https://www.summitcl.com/the-un-conference-of-the-parties-cop-on-climate-change/

《参照記事》
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筆者プロフィール》

https://sustainable-world-boardgame.com/facilitator/n-kato

加藤 直樹

加藤直樹

SDGs/ご当地グルメ/旅行が好きです。その好きなことで仕事をしながら、各地域を盛り上げる中小企業やフリーランスの方々を後押しする活動をしています。