医療業界におけるSDGs（SDGs業界研究シリーズ）

SDGsの実践イメージを具体的に描きやすくするため、様々な業界におけるSDGsの情報をご紹介していきます。
現在その業界に身を置いている方だけでなく、今後のキャリアを考えている学生や社会人の皆さんにとっても、参考となれば幸いです。

今回のテーマは、「医療業界におけるSDGs」です。
前回の観光業と同じく、医療業界もコロナ禍により大きく影響を受けた業界の一つです。

日本国内においては、少子高齢社会の加速が続くことから、医療業界の重要性や期待感はさらに高まってきています。
人の生活や生命に寄りそう業界であることから、SDGsのゴールに幅広く連動しています。

病気やけがの治療、予防、健康増進に関するサービスを提供し、人々の健康と福祉を促進することが医療の第一の目的であるため、貧困対策（目標1）、飢餓の解消（目標2）、健康・福祉（目標3）と密接に関連しています。

医療業界の発展のためには、水を含む衛生管理の徹底（目標6）、医療従事者の働き方改革（目標8）、ジェンダーを問わない医療視点（目標5）、医学教育の底上げ（目標4）、イノベーティブな医療インフラの整備（目標9）など、幅広いつながりを考えることも大切です。
さらには、医療サービス提供を通して、社会的・地域的格差（目標10）や気候変動への影響（目標13）、医療廃棄物（目標12）について、配慮や対策も求められます。

医療業界はSDGs達成に向けた動きに強く関連していますが、依然として課題や問題点があることから、医療業界は、持続可能な医療システムの構築や地域コミュニティとの連携、医療技術の革新など、様々な角度からSDGsに取り組んでいくことが求められています。

《SDGs業界研究シリーズ》
・物流業界におけるSDGs
・観光業界におけるSDGs

加藤直樹（筆者プロフィール）

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