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自然と未来を守る新しい視点「ネイチャーポジティブ」とは?(SDGsな旬ワード②)
2024/12/29
はじめに
「ネイチャーポジティブ」という言葉は聞いたことありますか?近年急速に、生物多様性の保護や持続可能な社会の実現の文脈で浸透しつつあるキーワードです。
今回は、そんな近年注目を集めている「ネイチャーポジティブ」をご紹介します。
ネイチャーポジティブとは
「ネイチャーポジティブ」とは、自然環境に与える影響をプラスに変えるという新しいアプローチを指します。これまでの環境保護は、自然破壊を抑える「ネガティブインパクトの最小化」が主流でしたが、「ネイチャーポジティブ」はそれを超え、生態系を再生し、自然の価値を向上させることを目標としています。
この考え方は、COP15(生物多様性条約)などの国際会議で広がり、2030年までに自然生態系の30%を保護する「30 by 30」目標の実現にもつながっています。
ネイチャーポジティブの背景
近年、地球規模での生物多様性の喪失や気候変動が深刻化しており、従来の取り組みだけでは十分ではないことが明らかになりました。そこで注目されたのが、「自然を守るだけでなく、再生する」という考え方です。
たとえば、森林を保護するだけでなく、新たに植林を進める取り組みや、荒廃した湿地や川を修復して生態系を回復させる活動が「ネイチャーポジティブ」の具体例です。
最新の動向
2024年11月に開催されたCOP16(生物多様性条約)では、「ネイチャーポジティブ」をテーマに各国の目標が議論されました。生物多様性保全のための国際的な合意だけでなく、企業や地域レベルでの取り組みも加速しています。例えば、再生可能エネルギーの導入や自然に配慮したサプライチェーンの構築が進んでいます。
ネイチャーポジティブが私たちに与える影響
「ネイチャーポジティブ」は、私たちの日常にも影響を与える概念です。エシカルな消費や地域の自然保護活動に参加することで、個人レベルでも自然環境を回復させる力を持つことができます。また、企業の商品やサービス選びの基準にも、生物多様性保全の視点が重要になってくるでしょう。
おわりに
「ネイチャーポジティブ」という視点で自然と向き合い、未来に向けて一歩を踏み出してみませんか?その行動が、小さくても自然環境の再生に大きな力をもたらすかもしれません。
次回も、注目すべきキーワードを解説を交えてお届けします。どうぞお楽しみに!
学生や社会人の皆さんにとって、今後のキャリアや日々の仕事を考えるヒントになれば幸いです。
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《筆者プロフィール》
SDGs/ご当地グルメ/旅行が好きです。その好きなことで仕事をしながら、各地域を盛り上げる中小企業やフリーランスの方々を後押しする活動をしています。