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地球温暖化に立ち向かう!未来のコーヒーを守る最新技術(サステナブルな技術のはなし)

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神山雄樹

2024/06/08

梅雨の時期はどうしても気分が沈みがちですが、そんなとき、コーヒーの香りが部屋に広がると、それだけでリラックスした気持ちになれます。

コーヒーは私たちの生活にいまや欠かせないものとなっていますが、地球温暖化によって収穫量の減少や、品質低下を招き、将来は手軽に飲めなくなるのではないかと危惧されています。その対策として、国内では様々な企業がタッグを組み、コーヒー栽培の技術革新を進めています。

UCC上島珈琲株式会社と国際航業株式会社は、人工衛星を活用し遠隔地からコーヒーの木の生育状況を把握するシステムの開発に取り組んでいます。内閣府の実証プロジェクトにおいて2社は衛星画像を活用したコーヒーの木の活性度を示す指標(収量・品質・病気等)の特定に成功し、遠隔地からの農園管理の取り組みを進めています。※1

NEXCO中日本と公益財団法人名古屋市みどりの協会及び大成建設株式会社は、国内におけるコーヒー栽培の振興と栽培技術の習得を図るため、2024年3月からコーヒーの試験栽培を開始しました。大成建設がもつ植物工場の開発ノウハウをもとに、天候の影響を受けにくい施設栽培に取り組んでいます。※2 

宇宙からコーヒーの木を見守る技術と、施設の中でコーヒー豆を栽培する技術、アプローチは異なりますが、品質の高いコーヒーを今後も世界中に届け続けるための技術革新が期待されます。

(参考)

※1 内閣府, 令和3年度 課題解決に向けた先進的な衛星リモートセンシングデータ利用モデル実証プロジェクト

http://www.uchuriyo.space/model/2021/pdf/03_proposaloutline2.pdf

※2 大成建設株式会社ニュースリリース, 名古屋市内で「コーヒーの試験栽培」に参画

https://www.taisei-sx.jp/news/detail.php?id=198

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神山雄樹

テクノロジーに触れることが好きなので、そこから新しいものを生み出してSDGsに貢献することを目指しています。