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SBT認証とサステナビリティ(サステナビリティ認証シリーズ③)

加藤 直樹

加藤直樹

2024/06/27

はじめに

「世の中の企業の動きを正確に知る」という視点で、企業のサステナビリティ認証について紹介します。
サステナビリティ認証は、企業自体を対象とするもの、製品やサービスを対象とするものとに分かれます。また、認証規格、イニシアチブなど様々な形があります。

今回は、温室効果ガス(GHG)排出量の削減を目標設定する際に活用できる「SBT認証」のご紹介です。

SBT認証とは

SBTは、サイエンス・ベースド・ターゲット(科学に基づいた目標)の略称であり、企業が気候変動対策として設定するGHG削減目標が、最新の気候科学に基づいていることを保証するものです。
世界⾃然保護基⾦(WWF)、カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(CDP)、世界資源研究所(WRI)、国連グローバル・コンパクト(UNGC)が2015年に共同で発足した「SBTイニシアティブ(SBTi)」と呼ばれる国際イニシアティブによって展開されています。

パリ協定の目標に沿い、地球温暖化を1.5℃以内に抑えるための具体的な削減目標を策定し、認証します。また、「2年以内にSBT認定を取得する」と宣言する「コミット」による参加表明も可能です。

企業にとって、次のようなメリットがあります。
・信頼性の向上:科学的根拠に基づいた目標設定により、ステークホルダーからの信頼が向上します。
・競争優位性の確保:持続可能な経営を推進することで、他社との差別化が図れます。
・規制対応の強化:将来的な気候関連規制への準備が進みます。

おわりに

SBT認証は、気候変動対策において重要な役割を果たし続けると予想されます。企業はこの認証を通じて、持続可能な経営を実現し、気候変動の影響を最小限に抑えるための努力を続ける必要があります。

次回も、他のサステナビリティ認証をご紹介していきます。
学生や社会人の皆さんにとって、今後のキャリアや日々の仕事を考えるヒントになれば幸いです。

<出典>
SIENCE BASED TARGET
SBTについて(環境省)

《参照記事》
サステナビリティ認証シリーズ一覧はこちら
SDGs業界研究シリーズ一覧はこちら

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筆者プロフィール》

加藤 直樹

ファシリテーターになったきっかけ 元々SDGsの前身ともいえるMDGs関連のコンサルティング業務に携わった経験から、ご縁あり、2020年より未来技術推進協会に参画しました。…

加藤 直樹

加藤直樹

SDGs/ご当地グルメ/旅行が好きです。その好きなことで仕事をしながら、各地域を盛り上げる中小企業やフリーランスの方々を後押しする活動をしています。