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ISO認証制度とサステナビリティ(サステナビリティ認証シリーズ②)
2024/06/01
はじめに
「世の中の企業の動きを正確に知る」という視点で、企業のサステナビリティ認証について紹介します。
サステナビリティ認証は、企業自体を対象とするもの、製品やサービスを対象とするものとに分かれます。また、認証規格、イニシアチブなど様々な形があります。
今回から順に紹介していきます。
まずは、歴史的にも広く知られている「ISO認証制度」のご紹介です。
ISO認証制度とは
ISO(International Organization for Standardization)は、国際的に通用する標準を策定する非政府組織です。1947年に設立され、現在では世界中の約165カ国が参加しています。
ISOの認証制度は、組織が特定の標準を満たしていることを第三者が評価し、認証する仕組みです。ISO認証は品質管理、環境管理、安全管理など、さまざまな分野で利用されます。
また、昨年12月には、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)のサステナビリティ開示基準公表を受け、IFRS財団と国際標準化機構(ISO)は、サステナビリティに関する協力について共通のコミットメントを掲げており、サステナビリティの取組におけるISO認証制度の影響は大きいものと言えます。
サステナビリティに関連するISO認証規格は?
ISO認証の中には、特にサステナビリティに関連するものがいくつかあり、代表的なものとして、「ISO14001:環境マネジメントシステム」があります。
ISO14001は、組織が環境への影響を管理し、環境パフォーマンスを向上させるためのフレームワークを提供します。この標準は、環境リスクを識別し、それを管理するためのプロセスを確立することを目指しています。ISO 14001認証を取得することで、企業は環境法規制の遵守や環境影響の低減に努めていることを証明できます。
他にも、効果的な労働災害防止対策を促進する「ISO45001:労働安全衛生マネジメントシステム」や、世界初のカーボンニュートラル認証規格として、2023年に発表されたばかりの「ISO14068-1:気候変動マネジメント-ネットゼロへの移行-第1部:カーボンニュートラリティ」など様々な規格や関連するガイドラインがあります。
ISO認証取得を通じて、企業は持続可能なビジネス慣行を実践し、社会的および環境的な貢献を強化することができます。
おわりに
ISO認証制度は、企業や組織が持続可能な発展を目指し、環境や社会に対する責任を果たすための枠組みを提供します。これらの認証を取得することで、企業は持続可能なビジネス慣行を実践し、社会的および環境的な貢献を強化することができます。
次回も、他のサステナビリティ認証をご紹介していきます。
学生や社会人の皆さんにとって、今後のキャリアや日々の仕事を考えるヒントになれば幸いです。
《参照記事》
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《筆者プロフィール》
SDGs/ご当地グルメ/旅行が好きです。その好きなことで仕事をしながら、各地域を盛り上げる中小企業やフリーランスの方々を後押しする活動をしています。