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企業におけるSDGs実践の動きを知ろう(サステナビリティ認証シリーズ)

加藤 直樹

加藤直樹

2024/05/02

はじめに

これまで、SDGs業界研究シリーズでは、20に及ぶ業界におけるSDGsの動きについてご紹介してきました。
まだまだご紹介していきたいところですが、今回からは「世の中の企業の動きを正確に知る」という視点で、テーマを新たにしたいと思います。

SDGsを巡るビジネス界の動向

近年、サステナビリティ情報開示の流れが大きく変わりつつあります。
最近では、国際会計基準の策定を担う「IFRS財団」傘下の国際サステナビリティ基準委員会(ISSB)がサステナビリティ開示基準を公表しました。これを受けて、日本国内でも、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が日本国内での開示基準を準備中です。
まずは上場企業中心になるとは思いますが、いよいよ環境や社会への取り組みが比較して評価しやすくなり、企業評価につながる時代がやってきたといえます。
SDGsやサステナビリティ情報は定量化が難しく、客観的な評価がしづらい側面があるため、実態が伴わないのにSDGsに取り組んでいるように見せかける「SDGsウォッシュ」と揶揄されることも少なくありませんでした。
これまで、企業情報の開示ルールの統一化が一筋縄ではいかなかったのですが、その議論もようやく収束に向かうときが来たということです。

SDGsを実践している企業をどうやって知る?

とはいえ、企業が発信する会計報告やレポートは、専門的な内容も多分に含まれており、誰が見ても分かりやすいかというとそうでもありません。また、上場企業は積極的に情報発信する一方で、非上場企業や規模の小さい企業はあまり情報を開示していないことも少なくありません。
このように、一個人として、数多くの企業のSDGs活動に関する総合的な評価をチェックするには、まだまだハードルが高いのが現状です。そこで、まずは、サステナビリティやSDGsを実践している企業かどうか判別するのにおすすめなものをご紹介します。それが「サステナビリティ認証」です。

サステナビリティ認証とは、
・企業が社会や環境に配慮した事業を展開しているか
・製品やサービスが、環境・社会・経済に配慮しているか
などを、「第三者機関が基準に基づいて評価・審査し、認証する制度」を指しています。

おわりに

次回からは、代表的なサステナビリティ認証を一つずつご紹介していきます。
学生や社会人の皆さんにとって、今後のキャリアや日々の仕事を考えるヒントになれば幸いです。

《参照記事》
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筆者プロフィール》

加藤 直樹

ファシリテーターになったきっかけ 元々SDGsの前身ともいえるMDGs関連のコンサルティング業務に携わった経験から、ご縁あり、2020年より未来技術推進協会に参画しました。…

加藤 直樹

加藤直樹

SDGs/ご当地グルメ/旅行が好きです。その好きなことで仕事をしながら、各地域を盛り上げる中小企業やフリーランスの方々を後押しする活動をしています。