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ポストSDGs時代の選択③〜働く意味はどこにあるのか〜
2026/05/06
前回の記事では、「私たちは何を目指せばいいのか?」という問いを取り上げました。結論として、単に課題を減らす社会を目指すのではなく、私たち自身がどんな豊かさを望み、どんな循環をつくりたいのかを考えることが大切だということをお伝えしました。
今回は、より現在にフォーカスして、誰しもが抱くある問いに迫ります。
私たちは何のために働いているのか
売上は伸びている。
評価も悪くない。
忙しいけれど、充実しているはず。
それでもふとした瞬間に、こんな感覚がよぎることはないでしょうか。
——自分は、何のために働いているのだろう。
この問いは、とても個人的なようでいて、実はポストSDGs時代の本質とも深くつながっています。
これまでの社会では、「働く意味」はある程度外側から与えられてきました。会社の成長、経済の発展、社会的な役割。そうした枠組みの中で、自分の位置を見つけることができました。
しかし今、その前提が揺らいでいます。
人口は減り、経済は成熟し、「成長し続けること」が絶対的な正解ではなくなりました。企業の寿命も短くなり、一つの会社で一生を終える働き方も一般的ではなくなっています。
つまり、「働く意味」が自動的には与えられない時代に入っています。
その結果として生まれているのが、冒頭の違和感です。
成果は出ているのに、どこか満たされない。評価されているのに、納得しきれない。
これは、能力や努力の問題ではありません。
自分の仕事の意味を、うまく見つけられていないだけかもしれません。
前回触れたアバンダンスという考え方では、テクノロジーの進化によって社会全体の資源はより豊かになっていくとされます。AIや再生可能エネルギーの普及により、「足りないものを奪い合う社会」から「十分にあるものをどう活かすか」という社会へと移行していく可能性があります。
しかし、物質的に満たされるほど、「なぜ働くのか」という問いはむしろ強くなります。
生活のためだけではない。
評価のためだけでもない。
では、自分は何のために働くのか。
「循環」という視点
ここで鍵になるのが、「循環」という視点です。
自分の仕事が、誰かの役に立ち、その価値が次の誰かへとつながっていく。その流れの中に自分がいると実感できたとき、働く意味は自然と見えてきます。
例えば、地域の食材を扱う仕事であれば、生産者の想いが消費者に届き、その価値が次の世代の農業につながっていく。教育の仕事であれば、目の前の一人の成長が、やがて社会全体の力になる。どんな仕事にも、本来はそうしたつながりがあります。
しかし現実には、そのつながりが見えにくくなっています。
分業が進み、サプライチェーンが複雑化し、自分の仕事がどこにつながっているのか分からない。その結果、「やっていること」と「意味」の間に距離が生まれてしまうのです。
だからこそ、これからの時代に必要なのは、
意味をどこかに探しにいくことではなく、
自分の仕事の意味を、自分なりに捉え直していくことです。
自分の仕事がどんな価値を生み出しているのかを考える。
その価値が誰に届き、どんな影響を与えているのかを想像する。
そして、その流れの中に自分自身の納得を見つけていく。
それは、職業を変えることだけを意味しません。
同じ仕事でも、見方を変えることで意味は変わります。
例えば、単に商品を売るのではなく、その背景にあるストーリーを届ける仕事と捉える。単に業務をこなすのではなく、チームの働きやすさをつくる役割と捉える。
こうした小さな見直しの積み重ねが、働く意味を変えていきます。
あなたの仕事は、どんな価値を生み出し、どんな循環の中にありますか。
ポストSDGsの時代において、働くことは「課題解決の手段」であると同時に、「豊かさを循環させる行為」でもあります。
自分が生み出した価値が誰かに届き、それがまた次の価値を生む。その流れの中に自分がいると感じられるとき、人は自然と納得して働くことができます。
働く意味は、どこかに最初から用意されているものではありません。
日々の選択や捉え方の中で、少しずつ見えてくるものです。
あなたの仕事は、どんな価値を生み出し、どんな循環の中にありますか。
《参照記事》
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《筆者プロフィール》
SDGs/ご当地グルメ/旅行が好きです。その好きなことで仕事をしながら、各地域を盛り上げる中小企業やフリーランスの方々を後押しする活動をしています。








