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SDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」|事例を交えてわかりやすく解説
2024/10/29
SDGs(持続可能な開発目標)は、国際社会が2030年までに達成を目指す17の目標から構成されており、その一つが「目標5 ジェンダー平等を実現しよう」です。この目標は、性別に関係なくすべての人々が平等な権利と機会を享受できる社会を築くことを目指しています。ジェンダー平等は社会のあらゆる分野で重要な課題であり、その実現は持続可能な社会に不可欠です。
なお、近年、LGBTQなどの性的マイノリティの人たちへの社会的関心も高まりつつありますが、その理解は十分に進んでいるとは言えません。SDGsでは、女性に対する支援を中心に取り上げられていますが、性的指向や性自認に対しても理解を深めていくことが大切です。
この記事では、目標5の概要や具体的な取り組み事例、そして私たちがどのように貢献できるかについて、わかりやすく解説します。
目標5「ジェンダー平等を実現しよう」とは?
目標5「ジェンダー平等を実現しよう」は、すべての人が性別に関わらず平等な権利を持ち、差別や不平等がない社会を実現することを目的としています。これには、あらゆる形態の暴力や搾取からの保護、教育や労働市場への平等なアクセス、政治や経済における女性の参画の拡大など、多岐にわたる取り組みが含まれます。ジェンダー平等は、他のSDGsの目標達成にも密接に関連しており、持続可能な社会の基盤を形成するものです。
目標5に関するキーワード
目標5を理解するために、以下の重要なキーワードを押さえておくことが大切です。
性別による賃金格差
同じ仕事をしているにもかかわらず、性別によって賃金に違いがある状況が問題視されています。多くの国で、女性が男性よりも低い賃金を受け取っているという現象が見られ、職業選択の自由やキャリアの発展を制限する要因となっています。これはジェンダー平等の実現を妨げる大きな課題です。この問題を解消するためには、透明性のある賃金制度の導入や、性別による差別のない職場環境の整備が求められます。
女性の政治参画
政治におけるジェンダー平等は、社会全体の多様な声を反映し、包括的な政策を実現するために不可欠です。しかし、依然として多くの国で女性の政治参加は限定的であり、意思決定の場での女性の代表率は低い状況が続いています。この課題を克服するためには、クオータ制(人種や性別、宗教などを基準にして、一定の比率で人数を割り当てる制度のこと)の導入や女性リーダーの育成が重要です。
目標5の主なターゲット
目標5には、具体的なターゲットが設定されています。代表的なものを以下に紹介します。
- 5.1 あらゆる場所における全ての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。
- 5.4 公共のサービス、インフラ及び社会保障政策の提供、並びに各国の状況に応じた世帯・家族内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する。
- 5.5 政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する。
私たち一人ひとりがこのようなターゲットを意識して生活することで、目標5の達成に着実に近づくことでしょう。
目標5「ジェンダー平等を実現しよう」の取り組み事例を紹介
目標5の具体例について、SDGsを楽しみながら学べる「Sustainable World BOARDGAME」の事例で見ていきましょう。
- 事例1「災害時の女性のリスク低減」
- 事例2「学校へ通うきっかけとなるお古のランドセルを提供」
- 事例3「個人のライフイベントを意識したキャリア支援」
このように世の中では目標5を達成するための多くの取り組みが行われており、「Sustainable World BOARDGAME」で学べます。
目標5「ジェンダー平等を実現しよう」に対して私たちにできること
目標5の達成には、個々の意識と行動が重要です。以下に、日常生活で実践できる具体的なアクションを紹介します。
- 職場や家庭でのジェンダーバランスの意識:職場や家庭において、性別にかかわらず公平な役割分担や機会提供を心がけることが大切です。リーダーシップのポジションにおいても、性別による偏見なく公正に評価する文化を育てることが求められます。
- 性別にとらわれない教育やキャリア選択の支援:子どもや若者に対して、性別にとらわれずに自分の興味や能力に基づいて教育やキャリアを選択するよう支援することが、ジェンダー平等の促進に寄与します。特に、女性が科学技術分野に進むことを奨励する取り組みは、男女平等の実現に向けた大きな一歩です。
- ジェンダー平等に関する情報の発信と啓発:ジェンダー平等についての正しい知識を持ち、それを周囲に広めることも重要です。SNSや職場での講演会などを通じて、ジェンダーに関する意識を高める活動に参加することができます。
これらの行動を通じて、私たちはジェンダー平等を実現するための変化を促進し、持続可能な社会に貢献することができます。
このように私たち一人ひとりが、SDGsを「自分ゴト」として捉え、少しずつでも行動を変えていくことが非常に大切です。
しかしながら、「何から始めたらいいの?」「私たちにできることは何?」「まずSDGsについて、きちんと理解したい」と感じている方も多いでしょう。
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