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働き方の可能性を広げるテレプレゼンスロボット(サステナブルな技術のはなし)

神山雄樹

2023/04/15

リモートワークの普及で働き方の幅が広がりつつある近年ですが、総務省調査によればリモートワーク実施率は、情報通信業で約56%であるのに対して医療、介護、福祉業では約4%と、職種によって大きな隔たりがあるのが現状です。

そのような隔たりを解消する技術として注目されているのがテレプレゼンスです。テレプレゼンスとは、物理的に離れていながら、対面で同じ空間を共有しているかのような臨場感を味わえる技術を意味しています。

例えば、モニターが取り付けられた自走可能なアバターロボットを遠隔操作することで自由に移動し、その場にいる人と会話することができます。介護施設や病院ではこのようなアバターロボットによる遠隔医療の導入が進められています。

テレプレゼンスで遠隔から行える仕事の幅が広がることによって、人手不足が深刻な業界でも、就業に興味をもつ人が増えることが期待されます。都会の仕事を地方から遠隔で行えるようになったり、農作業の指導やサポートなど地方の仕事を都会から行えるようになったりと、地方創生を進める大きな力にもなるのではないでしょうか。

■参考

総務省『デジタルで支える暮らしと経済』

https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/pdf/01honpen.pdf

神山雄樹

テクノロジーに触れることが好きなので、そこから新しいものを生み出してSDGsに貢献することを目指しています。