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雪の中で育てる冬野菜の栽培支援プロジェクト(サステナブルな技術のはなし)

神山雄樹

2023/12/09

今年も我が家の食卓では毎週のように鍋料理を囲むシーズンが訪れました。鍋料理に欠かせないのが、白菜や大根などの冬野菜ですね。

豪雪地帯では昔から、冬期間の野菜不足を補うため、秋のうちに育った野菜を冬まで雪の中に保存する雪下野菜を食してきました。雪の中は、低温多湿の環境が保たれることで乾燥を防ぎ長期保存が可能になり、野菜の甘みも増すそうです。

しかし雪下野菜は人の手や除雪機を使い、雪をどけてから収穫しなければならないため、手間はどうしてもかかります。また雪が降るタイミングによっては、野菜が痛む場合もあります。

そこで、ロボットやIoTなどを活用した農業支援に取り組む長野県内のベンチャー企業は、同県の信濃町において雪下野菜の栽培を支援するプロジェクトを進めています。IoTデバイスを用いて栽培工程や保存環境をセンシングしてデータの蓄積・分析を行い、高品質な野菜の生産に取り組める仕組みの構築に取り組んでいます。

昔ながらの知恵と最新のテクノロジーの融合は、日本の農業や食文化を守るための一つの鍵になりそうですね。

(出典)

信濃ロボティクスイノベーションズ合同会社, 信濃町IoT実装プロジェクト

https://sri.fit/archives/projects-archive/sensing-and-analysis

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神山雄樹

テクノロジーに触れることが好きなので、そこから新しいものを生み出してSDGsに貢献することを目指しています。