活動報告
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そこにSDGsはあるんか?「理科離れ 意識を変えて 未来変え」
2025/08/12

我々の意識、選択はSDGsにつながっています。
現在実施している小中学校でのSDGs出前講座ではボードゲーム実施と共に日本のSDGsのランキングや進捗状況を伝えています。一番達成度が高いのは「ゴール9:産業と技術革新の基盤を作ろう」で、ここが高いのはわかりやすい結果でした。
ところが、2025年のデータを見てびっくり。そのゴール9がなんと2ランクもダウン。技術立国の日本に何が起きた??? と疑問符が並びます。
その理由は新たに加わった以下の項目の「高等教育機関のSTEM(科学、技術、工学、数学)分野の卒業生における女性の割合」低評価でした。2022年の調査で日本は数学・科学で1位と世界トップレベルであり、2018年の男女別のデータからも女子は男子同様に世界トップレベルであることが分かっています。一方で、大学進学した女子の理工系進学率は、25年間変わらず10%。これは日本経済にとっての大きな機会損失となります。
確かに以前所属していた製造業の会社でも、ものづくりに関わる部門に行くと男性がほとんど。商品企画の会議では出席者に紅一点というシーンを何十回となく目にしました。一方、この企業では"青少年の理科離れ"解消のために自社の技術、リソースを使って科学を楽しみながら学習体験し、関心を高めてもらう機会をつくる社会貢献プログラムを2007年から現在まで継続し累計参加者は10数万人を数えます。他にもさまざまな企業や自治体が男女問わず”理科離れ”解消や”リケジョ(理系の学問分野を専攻する女子学生や、科学技術系の仕事に携わる女性)”を増やす試みをしています。
男女問わず一人ひとりが理科に関心を持ち、保護者の立場では子どもに興味付けをしていくこと、そして社会の意識を”男性の世界”から変えていくこと、個人も組織も、総てのステークホルダーが協力して取り組むべき課題ですね。
参考:青少年に科学の不思議、楽しさを伝えるプログラム
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企業でのSDGs立ち上げ経験をゲームの展開に生かし、ふるさと版制作でさらにゲームの可能性を広げていきます。