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日常と非常時をつなぐ防災グッズ:フェーズフリーで安心な暮らしを(サステナブルな技術のはなし)

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神山雄樹

2024/09/07

先月はゲリラ豪雨が多発したり南海トラフ地震臨時情報が発表されたりと、自然災害への備えをより一層意識づけられる出来事が多くありました。9月1日は防災の日でしたが、備蓄や防災グッズの購入を行った方も多いのではないでしょうか。

防災グッズや防災に関するサービスにおいて、近年はフェーズフリーという”非常時だけではなく日常生活でも役立つものを提供する”考え方が広がっており、様々な商品開発や施設管理に活かされています。

例えば、ニュースアプリ、天気予報アプリの災害情報発信機能が挙げられます。

通常はニュース、天気予報などの日常生活に有益な情報を提供していますが、災害発生時には迅速に災害情報に関わる緊急通知を発信します。気象庁の災害情報通知サービス「キキクル」※ は、民間事業者数社のニュースアプリ、天気予報アプリと連携し、ユーザーが登録した地域の危険度が上昇したときにアプリを介して土砂災害や洪水災害等の危険度を通知します。

また、ソーラーパネル内蔵のポータブルバッテリーもフェーズフリーの一例です。

平常時は電子機器を充電するためのモバイルバッテリーとして使用できる上、ソーラーパネルによって太陽光でバッテリーを充電できるため、災害時に長期間の停電が発生した場合でもスマートフォンなどの機器の充電が可能となります。

普段から使いこなしている物やサービスであれば、いざ災害が起きたときも手間取ることなく非常時の操作を行うことができることもフェーズフリーの利点です。家電製品や家具、洋服など普段から使うものにおいて、フェーズフリーの考え方は今後一層浸透していくのではないでしょうか。

(出典)

※気象庁、「キキクル」(危険度分布)の通知サービスについて

https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/ame_push.html

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神山雄樹

テクノロジーに触れることが好きなので、そこから新しいものを生み出してSDGsに貢献することを目指しています。