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障がい者スポーツの未来:テクノロジーの発展で期待される競技人口増加と競技レベルの向上

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神山雄樹

2024/08/05

パリオリンピックが盛り上がっていますが、8月28日(水)から9月8日(日)まで開催されるパラリンピックは、メダル種目数と出場者数が過去最多となり、歴代最高の盛り上がりが期待されます。

パラリンピックへの関心度の高まりと相まって、障がい者アスリートを支援するテクノロジーの発展が加速しています。

例えば、福岡県田川市と富士通株式会社は2022年、仮想現実(VR)や5Gを活用したリモートコーチングシステムの実証実験を行いました。※1 

国内ではまだ障がい者スポーツの経験が豊富な指導者が足りず、地方の障がい者アスリートは都市部に行かなければ経験豊富な指導者に巡り会えないという課題があります。このシステムでは、VRゴーグルを装着した選手と指導者の身体の動きをバーチャル空間内で再現することで、同じ場所にいるような感覚で指導を行うことが可能となります。

また、Google社は画像認識技術を用いて、視覚に障がいをもつ人がより安全に走る練習ができるようサポートするプロジェクトを進めています。※2 

ランナーに装着した同社のスマートフォンが地面に引かれた線よりもランナーが右に走っているのか左に走っているのかを見分けて音声シグナルを送ることで、線から外れることなくランニングができる仕組みとなっています。

このような障がい者アスリートを支援するテクノロジーの発展によって、競技人口が増え競技自体のレベルが上がることも期待されます。障がいのある子どもたちが、スポーツに参加する機会も増えていくのではないでしょうか。

(出典)

※1 富士通株式会社, 障がい者スポーツ指導におけるローカル5Gの活用

https://www.fujitsu.com/jp/innovation/5g/usecase/blog/2021-11

※2 Google合同会社, Project Guideline - 誰もが自由に、思うままに走れるために。

https://projectguidelinejp.withgoogle.com

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神山雄樹

テクノロジーに触れることが好きなので、そこから新しいものを生み出してSDGsに貢献することを目指しています。