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SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」|事例を交えてわかりやすく解説

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ボードゲームHPスタッフ

2024/12/31

SDGs(持続可能な開発目標)の中で、地球上の生命と自然環境の保護を目指す目標がいくつか設定されています。その中でも「目標14 海の豊かさを守ろう」は、海洋環境の保全と持続可能な利用を推進するために非常に重要な目標です。海洋は、私たちの生活に欠かせない食料や酸素を提供し、生態系の一部としても重要な役割を果たしています。しかし、海洋環境は、プラスチック汚染や乱獲などの問題に直面しており、持続可能な方法での保全が急務です。本記事では、目標14の概要や具体的な取り組み事例、そして私たちがどのように貢献できるかについてわかりやすく解説します。

目標14「海の豊かさを守ろう」とは?

目標14「海の豊かさを守ろう」は、海洋資源の持続可能な管理と保全を通じて、海の健康を維持し、将来の世代に豊かな海洋環境を残すことを目的としています。この目標には、海洋汚染の削減、持続可能な漁業の推進、海洋生態系の保護が含まれています。海は地球の生命維持システムの一部であり、その保全は人類全体にとって不可欠です。

目標14に関するキーワード

目標14を理解するために押さえておくべき重要なキーワードを解説します。

海洋プラスチック問題

海に流れ込んだプラスチックごみが海洋環境に悪影響を与えることを、海洋プラスチック問題と呼びます。毎年数百万トンものプラスチックが海に捨てられており、これが海洋生物の健康を脅かし、食物連鎖にも深刻な影響を及ぼしています。特に、微細なマイクロプラスチックは小さな生物に取り込まれ、その影響が生態系全体に広がる懸念が強まっています。海洋プラスチックの削減は、目標14における重要な課題の一つです。

海洋保護区

「海洋保護区」とは、海洋生態系を保護し、生物多様性を維持するために特定の海域を保護するエリアのことです。これらの保護区では、漁業や開発活動が制限され、生物の生息環境が守られています。海洋保護区の設置は、乱獲や生息地の破壊から海洋生物を守るために重要な役割を果たしています。

目標14の主なターゲット

目標14には、具体的なターゲットが設定されています。代表的なものを以下に紹介します。

  • 14.1 2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。
  • 14.4 水産資源を、実現可能な最短期間で少なくとも各資源の生物学的特性によって定められる最大持続生産量のレベルまで回復させるため、2020年までに、漁獲を効果的に規制し、過剰漁業や違法・無報告・無規制(IUU)漁業及び破壊的な漁業慣行を終了し、科学的な管理計画を実施する。
  • 14.5 2020年までに、国内法及び国際法に則り、最大限入手可能な科学情報に基づいて、少なくとも沿岸域及び海域の10パーセントを保全する。

引用:グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン

私たち一人ひとりがこのようなターゲットを意識して生活することで、目標14の達成に着実に近づくことでしょう。

目標14「海の豊かさを守ろう」の取り組み事例を紹介

目標14の具体例について、SDGsを楽しみながら学べる「Sustainable World BOARDGAME」の事例で見ていきましょう。

  • 事例1「太平洋のカツオの放流調査による生息地の特定と保護」
  • 事例2「海洋状況の啓蒙活動」
  • 事例3「生態系と調和した水産資源の持続的利用技術の開発」

このように世の中では目標14を達成するための多くの取り組みが行われており、「Sustainable World BOARDGAME」で学べます。

目標14「海の豊かさを守ろう」に対して私たちにできること

目標14の達成には、私たち一人ひとりの行動が大きな意味を持ちます。以下に、日常生活で実践できる具体的なアクションを紹介します。

  • プラスチックの使用を減らす:使い捨てプラスチック製品の使用を控え、再利用可能な製品を選ぶことで、海洋プラスチック汚染の削減に貢献できます。例えば、マイバッグやマイボトルの使用を習慣化することが有効です。
  • 海洋に優しい商品を選ぶ:環境に配慮した漁業で獲れた海産物を選ぶことや、海洋保護活動に貢献する企業の商品を選ぶことで、持続可能な海洋資源の利用を支援できます。認証マークが付いた商品を選ぶのも一つの方法です。
  • 海岸清掃活動への参加:地域の海岸清掃活動に参加することで、直接的に海洋環境を守ることができます。清掃活動を通じて、地域の環境保全に貢献し、プラスチックごみの海洋流出を防ぐことが可能です。

これらの行動を通じて、私たちは海洋の豊かさを守り、持続可能な未来を築くための具体的な一歩を踏み出すことができます。海の保全は、私たち自身と未来の世代のために欠かせない取り組みであり、そのためにできることを日々意識して行動することが求められています。

このように私たち一人ひとりが、SDGsを「自分ゴト」として捉え、少しずつでも行動を変えていくことが非常に大切です。

しかしながら、「何から始めたらいいの?」「私たちにできることは何?」「まずSDGsについて、きちんと理解したい」と感じている方も多いでしょう。

そのような方向けに、未来技術推進協会は、SDGsを自分ゴト化するボードゲーム「Sustainable World BOARDGAME」を提供しています。大人から子供まで、SDGsの理解だけでなく、協力の大切さや広く深く考える思考力、現場感や課題感を養うことができます。

「Sustainable World BOARDGAME」の無料オンライン体験会も実施していますので、興味のある方は、ぜひ体験をしてみてください。

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