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SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」|事例を交えてわかりやすく解説
2024/12/26
SDGs(持続可能な開発目標)の中で、特に地球環境に直接関わるのが「目標13 気候変動に具体的な対策を」です。この目標は、気候変動がもたらす影響を最小限に抑え、未来の世代に安全で持続可能な地球を引き継ぐために、緊急に対策を講じることを求めています。気候変動は、自然環境だけでなく、経済や社会にも深刻な影響を及ぼすため、国際社会全体での取り組みが不可欠です。本記事では、目標13の概要や具体的な取り組み事例、そして私たちがどのように貢献できるかについて、わかりやすく解説します。
目標13「気候変動に具体的な対策を」とは?
目標13「気候変動に具体的な対策を」は、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出削減や、気候変動による影響に対する適応策を推進することを目的としています。気候変動は、異常気象の頻発、海面上昇、生態系の破壊など、世界中でさまざまな問題を引き起こしており、早急な対応が求められています。この目標は、政府、企業、個人が協力して、気候変動の影響を軽減し、持続可能な社会を実現するための行動を促すものです。
目標13に関するキーワード
目標13を理解するために押さえておくべき重要なキーワードを解説します。
温室効果ガス
「温室効果ガス」とは、地球の大気中に存在し、地球の気温を上昇させる原因となるガスの総称です。二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)などが代表的な温室効果ガスです。これらのガスは、化石燃料の燃焼、農業、産業活動などから排出され、地球温暖化を引き起こしています。温室効果ガスの削減は、気候変動対策の中心的な課題であり、各国が削減目標を掲げて取り組んでいます。
カーボンプライシング
「カーボンプライシング」とは、温室効果ガスの排出に対して価格を設定し、その排出を抑制するための経済的な手法です。カーボンプライシングには、炭素税や排出量取引制度(カーボン・トレーディング)などがあります。これらの政策により、企業や個人に対して温室効果ガス排出削減のインセンティブを与え、低炭素社会への移行を促進します。カーボンプライシングは、気候変動対策としての有効な手段の一つとして注目されています。
目標13の主なターゲット
目標13には、具体的なターゲットが設定されています。代表的なものを以下に紹介します。
- 13.1 全ての国々において、気候関連災害や自然災害に対する強靱性(レジリエンス)及び適応の能力を強化する。
- 13.2 気候変動対策を国別の政策、戦略及び計画に盛り込む。
- 13.a 重要な緩和行動の実施とその実施における透明性確保に関する開発途上国のニーズに対応するため、2020年までにあらゆる供給源から年間1,000億ドルを共同で動員するという、UNFCCCの先進締約国によるコミットメントを実施するとともに、可能な限り速やかに資本を投入して緑の気候基金を本格始動させる。
私たち一人ひとりがこのようなターゲットを意識して生活することで、目標13の達成に着実に近づくことでしょう。
目標13「気候変動に具体的な対策を」の取り組み事例を紹介
目標13の具体例について、SDGsを楽しみながら学べる「Sustainable World BOARDGAME」の事例で見ていきましょう。
- 事例1「工場でのエネルギー再利用によるCO2排出量の削減」
- 事例2「気候変動に関わる横断データ等を活用した持続可能性評価」
- 事例3「途上国の農業の温室効果ガス排出抑制技術の開発と普及」
このように世の中では目標13を達成するための多くの取り組みが行われており、「Sustainable World BOARDGAME」で学べます。
目標13「気候変動に具体的な対策を」に対して私たちにできること
目標13の達成には、私たち一人ひとりの行動が大きな役割を果たします。以下に、日常生活で実践できる具体的なアクションを紹介します。
- エネルギーの節約:家庭や職場でのエネルギー消費を減らすことが、温室効果ガスの削減に直結します。例えば、照明をこまめに消す、エアコンの温度を適切に設定する、省エネ家電を使用するなど、エネルギー効率の向上を意識しましょう。
- 再生可能エネルギーの利用:太陽光や風力などの再生可能エネルギーを利用することで、化石燃料に依存しないエネルギー供給を促進できます。自宅にソーラーパネルを導入したり、再生可能エネルギーを利用する電力会社を選ぶことも効果的です。
- 環境に配慮した交通手段の選択:自動車の利用を減らし、公共交通機関、自転車、徒歩など、環境に優しい交通手段を選ぶことで、CO2排出を削減できます。また、電気自動車やハイブリッド車の利用も、温室効果ガスの排出を減らすための有効な手段です。
これらの行動を通じて、私たちは気候変動に対する具体的な対策に貢献し、未来の地球を守ることができます。気候変動は私たち全員に関わる問題であり、その解決には個々の意識と行動が不可欠です。
このように私たち一人ひとりが、SDGsを「自分ゴト」として捉え、少しずつでも行動を変えていくことが非常に大切です。
しかしながら、「何から始めたらいいの?」「私たちにできることは何?」「まずSDGsについて、きちんと理解したい」と感じている方も多いでしょう。
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