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SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」|事例を交えてわかりやすく解説
2024/12/17
SDGs(持続可能な開発目標)は、世界が直面するさまざまな課題に対応するための17の目標から成り立っています。その中でも「目標12 つくる責任 つかう責任」は、持続可能な生産と消費を促進し、環境や社会に配慮したライフスタイルを実現するために重要な役割を果たします。私たちが日常的に消費する製品が、どのように作られ、どのように廃棄されるかを考えることは、持続可能な未来を築くために欠かせません。本記事では、目標12の概要や具体的な取り組み事例、そして私たちがどのように貢献できるかについて、わかりやすく解説します。
目標12「つくる責任 つかう責任」とは?
目標12「つくる責任 つかう責任」は、すべての人々が持続可能な消費と生産のパターンを実現することを目指しています。この目標は、資源の効率的な利用や廃棄物の削減、製品のライフサイクル全体にわたる持続可能な管理を推進することに重点を置いています。また、企業や消費者が環境に配慮した選択を行い、地球規模での持続可能な発展を支えることを目指しています。
目標12に関するキーワード
目標12を理解するために重要なキーワードを押さえておくことが必要です。以下に、その中から2つのキーワードについて詳しく解説します
サーキュラーエコノミー
サーキュラーエコノミーは、資源を効率的に利用し、廃棄物を最小限に抑える経済システムです。より少ない資源を使いながらも、良質でより多くのものを得る生産と消費の形態が求められます。人や社会・環境に配慮した消費行動であるエシカル消費や、個人の保有資産を他と共有し無駄を省くシェアリングエコノミーといったアプローチが注目を集めています。企業としては、廃棄物ゼロを目指しリサイクル素材を積極的に使用することや、生産工程における廃棄物量を抑える取組みが行われています。消費者としても、リサイクルやリユースに協力することで、資源の無駄を減らすことができます。例えば、使い捨てプラスチックの使用を控え、再利用可能な製品を選ぶことや、不要な物品を寄付すること、食品ロスをなくすことが挙げられます。これらの双方の協力した取り組みにより、持続可能な消費と生産を実現し、環境負荷を軽減することができます。
トレーサビリティ
「トレーサビリティ」とは、製品がどこで、どのように生産され、どの経路を通じて消費者の手に渡ったのかを追跡できる仕組みのことです。トレーサビリティは、サプライチェーン全体の透明性を確保し、消費者が製品の持続可能性を判断するための重要な情報を提供します。また、企業はトレーサビリティを通じて、社会的責任を果たし、公正な取引を保証することが求められます。
目標12の主なターゲット
目標12には、具体的なターゲットが設定されています。代表的なものを以下に紹介します。
- 12.3 2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食料の損失を減少させる。
- 12.4 2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物資質や全ての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。
- 12.a 開発途上国に対し、より持続可能な消費・生産形態の促進のための科学的・技術的能力の強化を支援する。
私たち一人ひとりがこのようなターゲットを意識して生活することで、目標12の達成に着実に近づくことでしょう。
目標12「つくる責任 つかう責任」の取り組み事例を紹介
目標12の具体例について、SDGsを楽しみながら学べる「Sustainable World BOARDGAME」の事例で見ていきましょう。
- 事例1「使っては買い足していく『ローリングストック法』」
- 事例2「食品の期限緩和による食品ロス削減」
- 事例3「インクカートリッジのリサイクル率の向上と廃棄量削減」
このように世の中では目標12を達成するための多くの取り組みが行われており、「Sustainable World BOARDGAME」で学べます。
目標12「つくる責任 つかう責任」に対して私たちにできること
目標12の達成には、私たち一人ひとりの意識と行動が不可欠です。以下に、日常生活で実践できる具体的なアクションを紹介します。
- エシカルな製品の選択:購入する製品が環境に配慮され、公正な労働条件のもとで生産されたものであるかを確認し、エシカルな製品を選ぶことが重要です。これにより、持続可能な生産を支える企業や団体をサポートし、地球規模での持続可能な消費を推進することができます。
- 食品ロスの削減:日常的な買い物や料理で食品ロスを減らす努力をすることも、目標12に貢献する一つの方法です。必要な分だけ購入し、残り物を活用することで、資源の無駄遣いを防ぐことができます。
- リサイクルの徹底:家庭や職場でのリサイクルを徹底し、ゴミの分別を正しく行うことで、資源の再利用を促進します。また、不要なものを捨てる前に、リサイクルやリユースが可能かを考える習慣を身につけることも大切です。
これらの行動を通じて、私たちは目標12「つくる責任 つかう責任」の達成に向けて具体的な貢献をすることができます。持続可能な生産と消費を実現するためには、私たち一人ひとりの意識と行動が重要な鍵となります。
このように私たち一人ひとりが、SDGsを「自分ゴト」として捉え、少しずつでも行動を変えていくことが非常に大切です。
しかしながら、「何から始めたらいいの?」「私たちにできることは何?」「まずSDGsについて、きちんと理解したい」と感じている方も多いでしょう。
そのような方向けに、未来技術推進協会は、SDGsを自分ゴト化するボードゲーム「Sustainable World BOARDGAME」を提供しています。大人から子供まで、SDGsの理解だけでなく、協力の大切さや広く深く考える思考力、現場感や課題感を養うことができます。
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