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【ファシリテーター紹介】三井恒雄氏にインタビューしました!

中村朗

2022/11/27

今回は企業経営をされるかたわら、物品寄付型のファンドレイジングプログラム『お宝エイド』の主宰もしていらっしゃる、SDGsボードゲーム上級ファシリテーター「三井恒雄さん」にお話をお伺いしていきたいと思います。

SDGsの活動を始めたきっかけを教えてください

新型コロナウィルスの蔓延により、社会が色々変化するなかで、経済や働き方だけでなく、私たちが「どう生きるか」といった価値観の転換も迫られました。

私が学生時代から大量生産大量消費型の資本主義社会からの脱却として「ポストモダン」ということを言われていましたが、コロナ禍で一気にその議論や模索が動いた気がします。
その中で、様々な今後を模索するなかで、「SDGs」という視点が私たちが幸せになる一つのカギになるのではないかと強く感じました。
30歳目前で起業独立し、営利セクターに身をおいていましたが、東日本震災をきっかけにソーシャルビジネスを学び、家に眠る「お宝」を寄付として募り、非営利団体の活動を支援するプロットフォーム「お宝エイド」をスタートしました。
今考えれば、このソーシャルビジネスやお宝エイドという物品寄付のプラットフォームはSDGs的であったと思います。
SDGs的な事業をしようと思って構想したのではなく、自分の持つリソースやこの時代に生まれたからこそな何らかの社会貢献がしたいという想いから事業を開始し、結果的にSDGsにラベリングされた感じがします。

改めてSDGsを眺めてみると、本当にこの先の私たちの生き方の一つのベクトルになると思います。
そういった意味では、まだまだ、SDGs自体を知らない方も多く、そういった方々に知ってもらう機会を提供したいと思ってSDGsボードゲームを使ったワークショップの普及と社会的な浸透活動を行ってます。

今の活動について教えてください

2021年に神奈川県内のSDGs事例を100以上収録した「神奈川県版SDGsボードゲーム」を仲間と製作し、神奈川県内の中学校や高校に10校40クラス、1600人以上の中高生に出張授業を行いました。
中高生からは、自分たちの身近にこんなにSDGsの取組みがあるとは知らなかったと驚き、さらに取り組む大人たちに羨望のまなざしを向ける生徒も多くみられました。

そういった意味で、協会メンバーとして、全国47都道府県それぞれのSDGsボードゲームを完成させ、全国各地の生徒に届け、子どもたちがSDGs活動に一歩踏み出す機会作りをファシリテーターの仲間と一緒に行っていきたいです。
全国各地のファシリテーターが各地のふるさと版SDGsを手に、学校などで活躍し、SDGsをジブンゴト化した生徒がさらに未来を創造していくことを、陰からお手伝いできればと思います。

三井さんが感じるSDGsボードゲームの魅力は何ですか?

SDGsボードゲームの魅力は、なんといっても、

  • 事例の豊富さ(全国版で96事例、神奈川県版で106事例など)
  • 誰でも楽しめるすごろくゲームとしての手軽さ
  • 参加者が競い合うのではなく、みんなで協力して世界を良くしながら自分も幸せになるというゴール設定

だと思います。

SDGsというキーワードが大きすぎて、名前は聞いたことはあるけれども、具体的にどんなことなのか分からないという人も多いかと思います。
また、英語ということで毛嫌いする人もいるかもしれません。
そういった方にとって、カードをめくるごとに、様々な事例に触れることができ、さらに一緒に世界を良くしていくことができる世界観をこのSDGsボードゲームで感じて欲しいと思います。
ゲームを楽しめたのなら、そこからの一歩は足が軽くなっていると思います。

大事にしている価値観・今後の展望について教えてください

「顔合わせ、心合わせ、力合わせ」

コロナ禍でなかなか対面することも難しい社会となってしまってますが、それでも、私は誰かと顔を合わせ、心をあわせて、さらに自分たちが暮らす社会を少しでも良くするために力を合わせることがとっても大切だと思います。

一人でできることには限界があり、さらにもしかしたら独りよがりになってしまうかもしれません。
そういった意味で、1人の100歩よりも、100人で一緒に踏み出す一歩を大切にしていきたいと思います。

私ができることは大変微力ですが、それでも、「頼まれごとは試されごと」精神で前にすすんでいきたいと思います。
この記事を読まれた方で、私が何かお役に立てることがありましたら、お気軽に声をかけていただけると嬉しいです。


三井さんへのインタビューでした。

三井さんは現在東京をはじめ関東近郊、オンラインでも活動しています。
三井さんへのワークショップや認定講座のご依頼、お問い合わせがありましたら、当ページのお問い合わせ欄よりご連絡ください。

ご覧いただき、ありがとうございました。

中村朗

未来技術推進協会でファシリテーターの方々の活動サポートをしています。休日は自然に行ったり、友人とキャンプをしたりしています。