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ポストSDGs時代の選択⑤〜地方創生の本質を知ってますか?〜
2026/07/04
前回の記事では、「成長神話」について取り上げました。
ポストSDGsの時代において、いかに成長するかではなく、いかに成熟していくのかが大切だということを述べました。私たちは、何を目指すのか。例えば、豊かさの質を高め、循環している状態がその一つかもしれません。
今回は、特に今議論が進んでいる地方創生について、改めて取り上げてみます。
地方創生は「失敗」だったのか
地方創生という言葉が生まれてから、10年以上が経ちました。
この間、多くの自治体が移住促進や観光振興、企業誘致に取り組み、国もさまざまな支援策を講じてきました。
しかし、人口減少は続いています。
「地方創生は失敗だった。」
そんな声を耳にすることもあります。けれど、本当にそうなのでしょうか。
もし地方創生を、「人口を増やす政策」とだけ捉えるなら、その評価は厳しいものになるかもしれません。
しかし、地方創生の本当の価値は、そこだけではないと私は思います。
地域とは「関係性」の集合体である
そこに暮らす人と人との関係であり、文化であり、仕事であり、受け継がれてきた時間そのものです。
つまり、地域とは「関係性」の集合体なのです。
人口が増えたとしても、人と人とのつながりが失われてしまえば、その地域は豊かとは言えません。
反対に、人口は多くなくても、人が地域に誇りを持ち、お互いを支え合い、新しい挑戦が生まれている地域は、とても豊かに見えます。
私たちは、数字だけでは測れない価値を見落としがちです。
GDPや人口、観光客数は大切な指標です。
しかし、それだけでは地域の豊かさは測れません。
前回お話ししたウェルビーイングも、まさにそうした考え方です。
人が安心して暮らせること。
挑戦できること。
子どもたちが地域に希望を持てること。
お年寄りが孤立しないこと。
こうした状態は統計だけでは見えにくい一方で、地域の未来を大きく左右します。
そして、その根底にあるのが「関係性」です。
最近では「関係人口」という言葉も定着してきました。
住民ではなくても、その地域を応援したり、仕事で関わったり、何度も訪れたりする人たちです。
この考え方は、とても象徴的です。
地域は、「住んでいる人」だけで成り立つものではなく、「関わる人」によっても育まれるからです。
地域を豊かにするのは「循環」である
ここで思い出したいのが、このシリーズで繰り返し触れてきた「循環」という考え方です。
地域の中で仕事が生まれる。
仕事が人を育てる。
人が地域に愛着を持つ。
その愛着が新しい挑戦を生み、また次の仕事へとつながっていく。
この循環が続く地域は、人口以上の豊かさを持っています。
逆に、お金だけ、人だけ、企業だけを集めようとしても、循環がなければ持続しません。
だからこそ、ポストSDGsの時代に必要なのは、「何を増やすか」ではなく、「何をつなぐか」という発想です。
人と人。
都市と地方。
企業と地域。
世代と世代。
自然と暮らし。
こうした関係が豊かに結びついたとき、新しい価値が生まれます。
地方創生とは、価値を未来へ循環させる営み
地方創生とは、地域を変えることではありません。
地域にある価値を見つけ、人と人、人と地域をつなぎ、その価値を未来へ循環させることです。
その営みは、行政だけの仕事ではありません。
企業にも、学校にも、一人ひとりにもできることがあります。
ポストSDGsの時代とは、競争よりも共創へ。
所有よりも共有へ。
孤立よりも関係へ。
そんな価値観へと少しずつ舵を切る時代なのかもしれません。
あなたは今、どんな地域と、どんな人と、未来をつくっていますか。
《参照記事》
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《筆者プロフィール》
SDGs/ご当地グルメ/旅行が好きです。その好きなことで仕事をしながら、各地域を盛り上げる中小企業やフリーランスの方々を後押しする活動をしています。








