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20年ぶりの新札デザイン、視覚障害者に配慮したユニバーサルデザインの導入
2024/07/15
7月3日に発行された新札は20年ぶりのデザイン刷新となりますが、券面デザインの設計にあたって、ユニバーサルデザインについて多角的な観点から検討されました。
具体的には、視覚に障害をもつ人の利便性向上に向けて、以下のような仕組みが導入されています。※1
①識別マークの改良
指で触ってお札の種類を識別できるマークについて、より触った際に分かりやすい形に統一され、お札の種類ごとにマークの位置を変えることで識別しやすくしています。
②額面数字の大型化
表裏の額面数字を現行のお札よりも大きくして、お札の種類を識別しやすくしています。
また、お札を製造する国立印刷局では、視覚に障害をもつ人のために、スマートフォン用のお札識別アプリ「言う(いう)吉(きち)くん」を無料配信しています。※2
このアプリは、起動してカメラにお札をかざすと、お札の種類を識別し、音声と文字で知らせてくれます。2004年発行のお札にも、7月3日発行の新札にも対応しています。
新札のデザイン刷新でも、言う吉くんのアプリ開発でも、視覚障害者団体などから多くの意見を収集し、試作と改良が行われたそうです。
私たちの日頃の仕事でも、提供する製品やサービスは誰もが使いやすいものとなっているのか考え、様々な立場の人の意見を聞いて改良することを心掛けたいですね。
(参考)
※1 日本銀行, 新しい日本銀行券の特徴
https://www.boj.or.jp/note_tfjgs/note/n_note/security.htm
※2 国立造幣局, お札識別アプリ「言う吉くん」
https://www.npb.go.jp/product_service/intro/iukichi.html
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テクノロジーに触れることが好きなので、そこから新しいものを生み出してSDGsに貢献することを目指しています。